2015/05/12
「焙煎屋が語る、裏ワザ・雑学コーヒー論!」第1回:徹底比較!インスタントコーヒーは本当に割安か?
私は自家焙煎コーヒー豆店を営んでいる者です。 たまにコーヒーを飲みに来たお客様から、
「コーヒーは好きだけど、うちではインスタントしか飲まないのよね…」
などという話を耳にします。 少し掘り下げて聞くと
「簡単だし安いから…」とのこと。
そんな時必ずお話するのが、
「でもインスタントって、それほど割安ではないんですよね…」
という事実。 大抵のお客様は「うそ?」と驚かれます。 実はこれ結構、コーヒー愛好家の間ではよく言われることなのです。 もちろん、インスタントも、レギュラーコーヒーも価格や量はピンキリです。 だから同じ条件で比較するのは難しいのですが。 ネット通販価格を参考に、コーヒー1杯分の価格をざっと並べてみると… (インスタントコーヒーは1杯3g、豆は1杯10gで計算)
・喫茶店やカフェでのコーヒー 250~500円 ・コンビニのテイクアウトコーヒー 100~300円 ・缶コーヒー 50~120円 ・専門店の豆を自分でドリップした場合 30~100円 ・量販店の豆を自分でドリップした場合 15~50円 そして問題の… インスタントコーヒー 9~30円…
どうでしょう…? あなたはどう思いますか? ちなみにインスタントコーヒーは、
有名メーカーの商品だと、のきなみ1杯が15円を越えました。
15円以下のものは輸入モノや無名の商品が多い感じでした。 そう!
つまりインスタントコーヒーの値段は、安いレギュラーコーヒーのコストとほとんど変わりません。
しかも商品によってはインスタントの方が高いです…
とはいえもちろん、インスタントならではの「手軽さ」というのはありますよね! インスタントを否定するつもりは全くないのですが、 少なくとも価格コストだけという観点だけ見ると、 必ずしもインスタントは割安ではない! と焙煎屋的には思うわけです。
donabecoffee
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