2015/08/26
100円ショップで充分?コーヒー豆のおすすめ保存容器はこれ!
私は自家焙煎コーヒー豆店を営んでいる者です。 今回は保存方法について書いてみます。
よく「コーヒーは生ものである」と言われます。
たしかに乾物ですし、そうそう腐ったりするものではありません。 ですが焙煎後、一週間もたつと香りも飛び、 どうしても豆の油分が浮いてくるなど、湿気を帯びてきます。 そして抽出の際も、必要な豆のふくらみも、少なくなっていきます。 ですから、もしすぐに飲まない場合は、
冷凍庫で保存することをおすすめしています。
(水分がほとんどないので凍ることなく、使用する際も解凍する必要もありません。) では、保存容器はどんなものが良いでしょうか。 雑貨店などではよく、コーヒー豆の保存に適した、とてもおしゃれなものが売られています。 私もかつて、それらの容器を手に入れ使ってきました。 ですが、デザイン性はとてもいいものの、 ふたを開けたままにすると倒れやすかったり、 洗いにくかったり、乾きにくかったり、計量スプーンを入れたまま蓋ができなかったり…と、
あくまで個人的な経験上、意外と使い勝手がイマイチだったりします。
そこで私がおすすめしているのは…、 よく砂糖などを入れるときに使う、
画像のような、ふつ~うのタッパーです!!
豆が100~200gほど入って、計量スプーンを入れっぱなしにすることもできます。 (要サイズ確認)
蓋にも柔軟性があり、とにかくあけやすくて、しめやすい!
もちろん密着性も充分ですし、口も広くて洗いやすいのもメリットですね。
いろいろ試しましたが、私の経験上これが一番使いやすかったです、正直。 今でも自宅ではこのタッパーを使っています。 先ほど「コーヒーは生もの」であると書きました。 もし業務用などのように大量に使うのであれば、 密閉性、デザイン性のすぐれた容器がよいでしょう。 でもそこまで大量に必要ない家庭用であれば、
新鮮な豆を少量ずつ購入し、 100円ショップでも売られている、このような普通のタッパーで
常温保管されることをおすすめします。
もしすぐに飲まれないようでしたら、そのまま冷凍庫へ。 適した保管をして、 焼き立ての香りを、 そして次第にそれが落ち着き、コクや甘みが引き出される過程、 その両方の味を楽しんでいただきたい、
と焙煎屋的には思うわけです。
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