2015/10/22
猫日和⑥<子猫の一時預かり、準備編>
子猫は捕まりました。 ふわふわして、小さな耳がぴくぴくし、細いしっぽがゆらゆら揺れて、 猫嫌いの方も思わず「可愛い!」と思われるのではないでしょうか。 さて、子猫を捕まえたら、早急に隔離できる場所を確保しなければなりません。 まだひとに馴れていない子猫は、怖がって逃げ出すかもしれないと言う理由から、隔離する必要があります。 あるいは、母猫が子猫を取り返しに来るかもしれません。 取り返されないためにも、外からも入れない場所が必要です。
まだひとに馴れていない子猫を、安心出来る場所で、度々世話にやって来るひとの無害さに気づかせ、
だんだん馴らして行く、というのが今後の道筋です。
トイレが2カ所にあるお宅などは、どちらかのトイレを一時的に封鎖して、隔離場所にするのが 手っ取り早いかと思います。 毎年のように野良の子猫を保護する我が家は、今後大きめのゲージの購入を思案していますが、 そのような道具がないお宅は、あまりひとの出入りしない部屋などを片付けて利用するのが良いかと思います。
- 猫えさ
- 猫トイレ
- 猫砂
- 消臭剤
- 寝床
⑧の回で書きますが、ドライフード、いわゆるカリカリで充分です。
まだ小さい子猫は、2匹に1つあれば充分です。
色々な種類が出ていますが、トイレに慣れない子猫が周り中を猫砂だらけにする場合が多いので、 重たい砂にすることをお薦めします。
ペット用に拘らず、介護用なども試してみることをお薦めします。 臭いの残っている場所をトイレと認識するので、排泄の失敗は徹底的な消臭で対応するしかありません。
バスマットなどを置いてやれば充分のようです。 季節によっては湯たんぽなども入れてやると良いようです。
母猫が子猫を取り返しに来る可能性を書きましたので、母猫の思いに触れてみたいと思います。
野良の母猫は必死で子猫たちを育てて来ました。 それは、家で飼われている猫とは比較にならないほど、困難に満ちて、たいへんなものであるに違いありません。 近所の野良猫たちを見る限り、出産を機に体力を落とし、やせ衰え、その後姿が見えなくなったことから、 死んだのだろうと判断せざるを得ないケースが幾つもあります。 どんなケースでも、母猫は子猫の成長に伴って、子猫から離れる時間を増やして行くことで、 自らの体力回復をはかっているように見えます。 猫は言葉を発さないがゆえ、毛艶や体格、行動が物語ることを受け止めてやるしかありません。 母猫が子猫から離れて出掛けるようになったら、それは子離れ、親離れの始まり。
子猫の生存の危機そのものと、母猫自身の生存とを天秤に掛けて、まさにぎりぎりの選択なのだと思います。
子猫の保護は、その選択を少しでも楽なものにするお手伝いをしてやると考えて良いのではないでしょうか。
いかがでしょう・・・
次回は、改めて、子猫を保護するその理由、目標を見直して、思いと願いを新たにしてみたいと思います。
ふもふも
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