2015/11/21
何でも作ろう♪⑫<子ども服を作る前の悩みに〜6〜ひと手間の工夫>
今回は、ひと手間の工夫で、単純デザインの服をきらりと光らせる方法を書いてみたいと思います。 服を作る上で布は大きな要素ですが、それを縫う糸も、小さいながら服の印象を決める大きな要素です。 ぜひ、縫い糸の色の与える印象の違いを知り、糸選びにこだわる楽しみも知っていただきたいと思います。 ただまっすぐの普通の縫い目も、糸の色で雰囲気が変わります。
同じ布地と同じ型紙で、女の子向けと男の子向けの両方も作り分けられます。
双子のお子さんや年違い、男女違いのお子さんにお揃いを着せたい方も、ぜひ糸の色にこだわってみてください。
糸の色で遊び心を出すのは、シンプルな布、シンプルなデザインだからこそ出来る方法でもあります。 単純なデザインだからと諦めず、布とは全く違う色の糸でステッチを効かせて楽しんでみてください。 家庭用ミシンには、ジグザク縫いや模様縫いがいろいろ切り替えられますね。 この模様縫いを活かさないのはもったいないです。
ロックミシン代わりによく使うジグザク縫いも、ポケット口に一列縫ってみてください。
素敵な飾り縫いになります。
なんとなく地味な印象になってしまうヨークも、胸元の切り替えに一列ジグザグステッチを入れただけで、きりりと引き締まります。
単純デザインのワンピースやスカートの裾にも、ジグザグステッチはいかがでしょう?
波テープやレースを挟むと良いのだけれど、まだ上手に縫えるのか不安、という方に、 ミシンに付いている模様縫いはお薦めのひと手間です。 ぜひ活用して、きらりと光る服をお子さんに作ってあげてください。 袖やポケットを別布にします。
その部分の型紙をそっくり、別布で切り出せば良いので気楽です。
- パフスリーブのワンピースの袖を別布に。
- パンツやエプロンワンピースのポケットを別布に。
デザインの回で挙げた単純スカートを、5㎝ほどの丈違いで2枚切り出し、重ねて作ります。 布や柄の合わせ方で、何通りにも楽しめます。 薄手の布地がお薦めです。 ぜひ、お試しください。 脇縫い無しのパンツをお薦めしましたが、のっぺりとした印象だと気になる方に提案する方法です。
四角いポケットを脇に縫い付けて、後は同じように作ります。 脇の印象が引き締まり、男の子パンツにも女の子パンツにも使える方法です。
もちろん、別布で作るのも効果的です。
ものを作る楽しさを伝えたい、作る仲間が増えたらいいな、そう思って始めたこの連載でしたが、 わかりやすく伝えることの難しさに、くじけそうになったことも多くありました。 これまで拙い文章を読んでくださった方々へ、心から感謝申し上げます。 誰かの小さなきっかけになれたなら、何よりも嬉しく思います。
ほんとうに、ありがとうございました!
ふもふも
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