2015/11/30
オーガニックとは何か? オーガニック基礎知識をご紹介します。
オーガニックとはなんですか?と聞かれた時に、あなたは答えられますか? 大まかなことは知っていても、詳しい知識になると答えられないものです。
そこで、オーガニックとは、どんなものなのかを改めてご紹介したいと思います。
国際的な規模で有機農業推進活動を行っているIFOAM(国際有機農業運動連盟)は、 オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項を掲げています。
- 環境の保全…化学農薬や化学肥料を使わずに、水、土、大気を汚染から守ります。
- 健康な生活…保存料や着色料などの添加物をできる限り低減し、食品の安全性を確保します。
また、化学的な染料や塗料を使わずにアレルギーのない生活を目指します。 - 自然との共生…自然の動植物を守り、生物多様性を保全します。
- 身土不二…適地適作・地産地消で、地域の文化を大切にします。
- 健全な社会…児童労働の禁止、植民地栽培の排除、南北格差の解消など人を大切にする社会を実現します。
オーガニックとは、有機と同じ意味になります。 農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土・そこに生物など 自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。オーガニックが広まることにより、 人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境が実現します。 忘れてはいけないことは、私たちは微生物や動植物がいなければ生きていけないということです。 微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で栄養を作る。 私たち人間を始めとする動物は、それを食べて生きています。 ですから、オーガニックは化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、 自然のままの健全な食物連鎖を目指しています。 オーガニック食品は、一般の食品より安全です。 「安全性が高い」あるいは「危害リスクが低い」と言うべきなのでしょうが、 敢えて一般の食品と比べた場合には、安全だと言い切ってよいでしょう。 食品の安全は、3つの危害要因(異物などの物理的危害、菌類などの生物的危害、 農薬が重金属等による化学的危害)が一定以下に抑えられている時に実現します。 このうち、物理的危害と生物的危害は、食品衛生法の下ですべての食品の安全性が担保されており、 オーガニックが特別優れているわけではありません。しかし、化学的危害リスクは明確に異なります。 オーガニックは、田畑で使う資材を始め、加工食品の添加物についても可能な限り化学的なものを 排除していますから、化学的危害リスクは一般の食品に比べて極めて低くなっているのです。 いかがでしたか?
オーガニックについ、て少しでも理解していただけたら幸いです。
ごん汰
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