2015/10/25
猫日和⑦<子猫の一時預かり、目標編>
子猫は可愛いものです。 日に日に馴れて、世話に行くと近づいて来てくれたなら、その思いは急勾配で伸びることでしょう。 そうは言っても、子猫の世話はたいへんです。 それが複数にもなれば、ため息が出ます。しんどくなります。 世話をしに行っても、ふーふー!しゃーしゃー!などと言われるうちはなおさらです。 正直に言うと、子猫の居る部屋に行きたくないと思うことも多いです。 そんな時、一番必要なことは何でしょう?
それは「目標を思い出すこと」です。
「目標」は何だったでしょうか?
それは「無事に里親にもらわれること」でしたね。
そのために必要なことは何でしょう。
- 健康に育つ
- トイレを失敗しないようにする
- ひとに馴れてもらう
では、その目標達成への手段を書いて行きます。 嬉しいことに、野良猫の子猫と言えど、根本的な健康問題を抱えた子猫には、なかなか出会いません。 大抵の子猫は、普通に世話をすれば、普通にえさを食べ、水を飲んで、ぐんぐん大きくなってくれます。 それでも、時たま保護する、問題を抱えた子猫については、⑨と⑩で書きます。 猫は本来、トイレの場所を決めるようで、邪魔されない静かな場所を好むようです。 子猫にもその習慣や能力は受け継がれるようで、トイレのしつけで特に困難を感じたことはありません。 猫砂のトイレを用意してやれば、そこで勝手に排泄するようになります。 それでも、一緒に保護した子猫の数が多い場合や、もとから飼っているおとな猫が居るなど、 落ち着けない状況がある場合失敗が起こります。
子猫がトイレの失敗を続けるようなら、隔離の場所を見直してみるのが良さそうです。
これが実は、野良の子猫には一番困難な目標かもしれません。 でも、達成不可能な目標でもありません。
これについては、特に家族全員の協力が必要です。
毎日欠かさず必要な世話をすることが最低限。 それに加えて、撫でてあげる時間とひとが必要です。 これは、嫌がられても毎日!です。
引っ掻かれるのなら、軍手をしてでも撫でましょう。
正直に言って、世話をしているひとは、必要最低限の世話をすると、 もう、いっぱいいっぱいになってしまうことが多いです。 片手の手のひらに乗ってしまう生きものの、その重みの凄まじさは、経験して初めて知ることかもしれません。 この子の健康、家族の清潔な生活、さらには命の重みも掛かるのです。 嫌がられるのに撫でる!なんて無理!と言う気分になるのも無理はないと、家族は理解してください。
そんな気分の時は他の家族に撫でる役目は頼みましょう。
そんなにたいへんなら、野良猫の子猫なんて捕まえなければ良いのかもしれません。 でも、そんなたいへんさよりも!です、 少しでも関わりを持った命には幸せになってもらいたいのです。 すべての猫に、愛ある生活を!
我が家はそう願って、毎年の春を乗り切っています。
ふもふも
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