2015/11/10
猫日和⑪<子猫の里親探し>
里親探しを始める時に、実は結構厄介なハードルが「情が移る」です。 懐いてくれて可愛いな、このまま飼えないかな・・・そう思ってしまいがちです。 飼い続けるのか?改めて、ご家族で充分に話し合ってください。 情が移り、ずるずると可愛い時期を逃し、やはり飼えないと言う結論になり、 里親を探し始めたけれど、貰ってもらえなかった・・・はつらい結末です。
そうなる前に、当初の目標と家庭の現状を見直し、結論を出し、決意を固めてください。
インターネットが普及した昨今、里親探しもだいぶ楽になったと思われます。 しかし、希少な例かもしれませんが、インターネットを介して託した命が、意図的に危機に晒され、 不幸な結末に至った件も耳に入ります。
筆者は、地域のかわら版や広報など、フリーペーパーを利用しての里親探しをお薦めします。
筆者はいつもこの古い手段を利用しますが、里親が見つからなかった、という悩みとは無縁であるという点も、 お薦めの理由です。 フリーペーパーの口コミ欄、自由投稿欄は、なかなか人気があるようで、 申し込み後掲載出来るまでに1ヶ月掛かることも多くあるようです。 冒頭の「情が移る」ことで時機を逃す危険性は、ここにもあります。
決意は早く、申し込みは迅速に!です。
貰ってもらうのに偉そうな・・・と筆者も以前は気が引けていました。 しかし、情が移るほど愛情込めて育てた子猫です。
子猫が幸せになるための条件を、新たな里親に求めることは正当なことです。
また、当初の「子猫の一時預かり」を始めた経緯(③、④参照)を振り返れば、新たな里親のご近所で
新たな問題を作らないためにも、里親の条件は堂々と付ける勇気を持ちましょう。 具体的に求める条件は、
- 先方の住所、名前、連絡先を頂く。
- 室内飼いでお願いする。
快く頂けない場合は、危険な里親と考えた方が良いかもしれません。
子猫を保護した経緯を説明し、室内での飼育をお願いする。
この2つについては、里親募集の公告に掲載可能であれば、載せた方が良いでしょう。
掲載後3日ほどは頻繁に掛かって来ますので、常に連絡が付くようにしておくと良いです。 問い合わせ電話へは、さらに細かな情報を知らせる必要があります。
- 野良猫の子猫であるが、問題はないか?
- 毛色やオスかメスか、希望を訊く。
- 室内飼いの希望と、可能かどうか?
- 問題のある子猫の場合、その説明と対処法、対応可能か?
野良猫の子猫は敬遠する方もいます。 必ず伝えた方が良いかと思います。
前回書きましたが、問題のある子については、特に細かな状況説明をし、先方の反応を見ます。
困惑している様子が伺えるなら、子猫の幸せのために諦めて、次のご縁を待ちましょう。
すべては子猫が幸せになれそうか?の視点に立って話を進めると迷わずに済みます。
安心して託せる方を、慎重に探していきましょう。
ふもふも
執筆を依頼する