2014/03/29
白ワインをつくるぶどうたち〜ワインの勉強〜
今回は白ワインについての勉強です。 ワインには白ワイン、赤ワイン、ロゼワインと色の違いがありますが、
ワインの色が赤かったり白かったりするのは、ぶどうの皮の色が関係しています。
店頭で売られている食用のぶどうにも巨峰など皮が紫色のもの、 マスカットのように黄緑色をしたものがありますね。
白ワインは皮が黄緑色をしたぶどうからつくられます。
白ワインをつくるぶどうのことを白ぶどうとも言います。 今回は二大白ぶどう品種、シャルドネとソーヴィニヨンブランについてべんきょうしましょう。 ワイン用のぶどうは香り高く味わい深いワインをつくるために、
しっかりと糖度と酸度があるのが特徴です。
一方、食用のぶどうは食べて美味しくなるように品種改良を重ねてできたぶどうです。 お米にもコシヒカリなど食べて美味しい品種と、 山田錦など日本酒に適している品種があるのと一緒ですね。 それでは、本題に入りましょう。 (c)Greg Rotunda as seen through chardonnay. http://www.flickr.com/photos/myhobosoul/95998596/
フランスのブルゴーニュ地方を代表する白ぶどうで、
香りには「特徴がないのが特徴」と言われているくらいぶどう本来の香りは少なく、
味わいは酸と糖度が高いのが特徴です。
色が淡く柑橘系の香りがするフレッシュなものから、
色が濃く乳製品のような香りがするものなど、
ぶどうを栽培する土地の土壌や気候、作り方の影響を受けた様々な味わいのワインを楽しむことができます。 1本1000円以下のデイリーワインからン万円もする最高級ワインまで バリエーションが豊かなのもシャルドネならでは。
フランス以外にも、アメリカのカリフォルニア、オーストラリア、チリ、
日本でも少ないながらも栽培されています。 (C)Mark Smith 2012 Sauvignon Blanc http://www.flickr.com/photos/stefano_lubiana_wines/6900116192/
フランスのボルドー地方やロワール地方の代表的な白ぶどう品種です。
涼しい気候の元でつくられたソーヴィニヨンブランのワインは、
グリーンなハーブの香りがし、一方、温暖な気候、
完熟したぶどうでつくられたワインはトロピカルフルーツのような香りがします。
さわやかな香りと酸が特徴の品種で、味わいもさっぱりしているため、
ボルドー地方ではセミヨンという白ぶどうとブレンドして味わい深いワインをつくっています。 フランスの他、チリ、アルゼンチン、オセアニアでもつくられており、
特にニュージーランドのソーヴィニヨンブランの評価が、近年高まっています。
今回解説したシャルドネ、ソーヴィニヨンブランは、
セパージュワイン(セパージュ=フランス語で品種のこと)として
ラベルに品種名が書いてあったりするので、店頭で見かけたらぜひ試してみてくださいね。 次回は赤ワインをつくる代表的な品種について説明しますね。 A bientôt!
にらや
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