オーガニックフード&ビューティーで、極上のオーガニックライフを。【第4回】オーガニック化粧品について(基礎編)|fumu2[フムフム]

2015/11/23

オーガニックフード&ビューティーで、極上のオーガニックライフを。【第4回】オーガニック化粧品について(基礎編)

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”オーガニックコスメ”と言われるものについては、日本ではかねてから混乱や誤解が生じています。 世界的にも定義が明確でないということは、もはやご存知の方も多くなってきたのではないでしょうか。 早くから”オーガニックコスメ”に着目し、普及活動も行ってきた筆者ですが、 定義がないからこそ混乱もしました。しかし、実は定義づけも非常に難しい分野であるもの事実です。 普及活動では、こういったことも含め、様々なことをお伝えしながら、 ”オーガニックコスメ”の良さなどをお伝えしています。 さて、ここでは、敢えて「”オーガニックコスメ”」と書かせていただきますが、 一部のメディアなどでこの言葉が独り歩きし、その本質や背景を知らずに語られている場面が多く目立ったのが、 2008年ごろのオーガニック化粧品の第2次ブーム期でした。 なぜここで「オーガニックコスメ」と表現しているかというと、世界的にも定義はなく、 そもそも日本と世界では、この言葉の認識が少し異なる場合もあり、 また定義づけが難しく曖昧だからこそ、ここではこのように表現させていただきます。 また日本のコスメの場合ですが、俗に言う”オーガニック”と”ナチュラル”コスメは違う認識が通例であるのに対し、 海外では”ナチュラル/オーガニック(またはナチュラル&オーガニック)”としてカテゴライズされ、 ここでいうナチュラルコスメというのは、日本のそれとは違います。 文字通り、ナチュラルはナチュラル(=自然のもの)、オーガニック(有機)もナチュラル(=自然のもの)なので、 このようなくくりになります。 つまり、世界的には、ナチュラル(自然)なコスメの大分類の中に”オーガニック”が含まれていますが、 日本で分類されているコスメでは、ナチュラルコスメ・無添加コスメ(旧名称)・ オーガニックコスメが混在して、余計にわからなくなってしまっているという背景があります。 そもそも、ナチュラル(自然)のものをより良い方法で栽培し、 ある哲学的な思想に基づいて使用され始めたのがドイツのオーガニック農法ですが、 それが野菜や果物など以外のコスメでも採用して、より良いものを肌に与えようというのが、 オーガニックコスメの起源であると言われています。 その思想が次第に各国に広まり、いろいろな形でオーガニック農法が各地で盛んになってきました。

そこで、前回述べたオーガニック認証ができたというわけです。

日本の混乱の理由のひとつに、俗にいう”オーガニックコスメ”は、食品のように法律や規定がないので、 少しのオーガニック成分配合でも、言い方によっては、”オーガニックコスメ”と言えてしまう という点があります。 商品によっては、美容オイルなどオーガニック成分が配合量全体の100%のものもありますが、 商品の形体(化粧水・クリーム・美容液…など)により、 根本的にオーガニック成分の配合量が100%にならないものがほとんどです。 (水や塩はどんな手法で精製されていてもオーガニックとは言えません。) 100%でないものについては、商品によっては、 水以外の成分自体が全体の3〜5割程度という場合もあるかもしれません。 オーガニック認証があれば、食品でもなんでも、認証がついているものは信頼度が増しますが、 実は認証の申請や継続に費用がかかり、同等の栽培や製法で製造していたとしても 認証を取得していないケースもあります。 つまり、認証=オーガニックといえるわけではなく、 何をもってしてオーガニックというのかも未だ曖昧でもあります。 以上のことから、どこまでを”オーガニック”と認めて分類するのかが非常に難しくなります。 いっとき、海外の認証団体があつまり、定義を作ろうという動きがありました。 この定義とは、数々ある認証を一つにしてわかりやすくしようという動きでしたが、 まだ全てに行き渡っているわけではないといえます。 また、各国にある認証マークはそれぞれのルールをもっていますので、 オーガニック成分の比率や栽培方法などの違い、コスメの場合では石油系原料の有無、 防腐剤などの添加剤の配合量などもその国によって様々ですから、 単純にA国のX商品とB国のY商品は同じといえないケースも。 これまでに、農作物や食品では、オーガニック=無農薬 とはいえないことと、 安心・安全の指針は人それぞれとお伝えしましたが、コスメでもある意味同様なことがいえます。 肌につけるものですので、肌荒れが決して起きないわけではありません。 オーガニックだから安心という見方もあれば、オーガニックだからといって安心とは限らない という見方もあります。 だからこそ、ある意味”ニッチ”なジャンルであるだけに、 情報に流されずに、消費者がその本質を理解して、見極める目を養うことが大事だと考えます。 この認証ではどれほどオーガニック成分が配合されるのかや、全成分表示をきちんと見ること、 認証がない商品については配合量や質をどのように判断するか、などが基本中の基本です。 さらに意識の高い人向けには、どのようなポイントでみるべきか、最終章でお話ししたいと思います。

次回は、オーガニック化粧品について、実践的なお話をします。

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