2015/11/29
湖に浮かぶ幻想的な舞台でオペラ鑑賞を
以前ご紹介したEDMフェス「TOMMOROWLAND」のスケール感もすごかったですが、 今回ご紹介するのはクラシックの音楽祭です。
音楽の都・オーストリアで毎年開催されるブレゲンツ音楽祭は
オペラ初心者でも楽しめる美しい舞台セットで世界中のファンを魅了しています。 では早速、どんな音楽祭なのかご案内しましょう。 音楽の都というと、やはりオーストリアのウィーン! ウィーン交響楽団に代表されるオーケストラや国立歌劇場(オペラ座)の存在はあまりにも有名です。 モーツァルト、ベートーベン、ハイドンといったクラシックの巨匠たちが輩出された国でもあります。 そのため、オーケストラやオペラはオーストリアの人たちにとって身近なものであり、 オーストリアと云う国の歴史に寄り添ってきたといえるでしょう。 日本でオペラやクラシックコンサートというと少し高尚なイメージで日常的ではないかもしれませんが、 オーストリアでは比較的安価な価格でも、立派な舞台を見ることができます。 ブレンゲンツ音楽祭が開催されるブレゲンツは、 オーストリアのフォアアールベルク州にあるボーデン湖の湖畔に位置する都市です。 ここはオーストリアの最西部にあたり、湖を隔ててドイツ、スイスに隣接しています。 そのため変化に富んだ美しい自然を体験できます。 音楽祭が開催されるシーズンはアルプス山脈の山歩きにもピッタリです。 ブレゲンツ音楽祭はボーデン湖という湖で開催されます。 毎年音楽祭が行われる7月~8月の4週間の間、湖上に特別な舞台が出現します。 過去の写真を見ていると感嘆の声しか出てこないほどの大掛かりなセットは、 物語からインスピレーションを得たドラマチックなデザイン。 たとえ内容がわからずとも、この舞台セットを見に行くだけでも十分に価値があります。 この湖上オペラの始まりは1946年にも遡ります。 当初は、2隻の船の上にステージを作ったのだとか。 歴史ある音楽祭のステージは年々凝った作りで、その壮大な世界観は 回を増すごとにインパクトが強くなっているようです。 ブレゲンツ音楽祭はいくつかの会場で様々なイベントが催されますが、 やはりメインイベントは湖上ステージで上演されるオペラです。 演目は2年に一度変わり、2015年と2016年の演目はプッチーニの『トゥーランドット』。 ここで行われる演目は比較的メジャーな作品が多いので、事前に予習しておけば物語はバッチリですね。 しかし例え有名作でも、ブレゲンツでの演出はかなり個性的です。 舞台セットに応じたアクロバティックな演出もあるので、誰もが知っているお話でも 見たことのないステージを体験することができます。 湖上オペラの次に話題となるのが祝祭ホールでのオペラです。 2016年の演目は『ハムレット』。こちらもまた見逃せません。 野外と室内では音の響き方が違います。 時には、吹いてくる風に揺れるどこかの木の音も聞こえるかもしれません。 自然の音とオーケストラ、そして歌手たちの歌声が響き渡るファンタジックな湖上オペラを目指して
オーストリアに行ってみませんか?
Lizhi
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