2012/12/13
【コスメの疑問】オーガニックとナチュラルの違いとは
化粧品が販売されていない時代には、米ぬかなどの食材や植物の力を借りて肌をケアしていました。人々の生活が豊かになり、化粧品が市場に流通してからは、保存性を高めるために防腐剤を用いた製品が一般的となりました。 市販の化粧品には、発がん性の危険を伴う添加物を含む製品も多いと耳にします。少量塗布での毒性は低いとは言え、毎朝晩、継続して使用するとなれば心配ですね。肌の負担を減らすべく、自然派コスメへと原点回帰を図る方も少なくないようです。
出典: http://www.ashinari.com/2010/01/12-033158.php
以前はアレルギーの方向けに販売されていた自然派コスメ。昨今では一般消費者向けの専門店や販売サイトも増えています。ところが「オーガニック」「ナチュラル」の言葉に戸惑いを覚えた方も少なくないのでは。 日本ではまだ「ナチュラル」と「オーガニック」の明確な定義はありません。とは言え、複数の自然派コスメ販売サイトを調べたところ、一般的に以下の区別を行っているようです。
- ナチュラルコスメとは
- オーガニックコスメとは
植物の抽出エキス等、自然界の植物原料を用いたコスメの総称。一部でも天然原料が配合されていれば「ナチュラルコスメ」と呼んでいるケースもあるようです。比較的お手ごろな価格帯で手に入ります。
“オーガニック(organic)=有機”が意味するとおり、化学肥料不使用の植物原料を用いたコスメの総称。なかには植物が本来持つ抗酸化作用や抗菌作用を活かし、保存力を高める工夫を図っているものも。メーカーによっては土壌から徹底的に品質管理を行っており、比較的高価な製品が多くなるものの、お値段相応の安心を手に入れることができそうです。
現在は、取捨選択できるほどコスメが充実しています。個々の体質にあわせて安全性の高い製品を選ぶことも容易になりました。昔から「色の白いは七難隠す」と言われています。透明感あふれる肌をキープするために、一度、原料から見直してみるのはいかがでしょうか。
≪ご注意≫
各植物にもアレルギーが確認されています。キク科アレルギーの方は、保湿や収斂作用が謳われるカミツレで“かぶれ”を引き起こすケースも。トラブルが心配な方は、事前のアレルギーテストをお薦めします。内科・耳鼻科・皮膚科で検査が可能です。
入江ねこ
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